全部揃えたくなってしまうディドロ効果に負けるのは危険です

以前ブログで、自分の部屋が読まない本や使わないモノで溢れているので処分したい、ということを書きました。

ライフワークのようなものが見えてきたし、もう年も取ったので、若い頃のようにいつか読みたいと思った本を増やしてもしょうがありません。

ところが先日、河合隼雄さんの「〈心理療法〉コレクション」(岩波現代文庫)シリーズ全六巻を揃えたあとに、河合さんやユングの心理療法やカウンセリングに関する本を全部揃えたい気持ちがムクムクと湧いて来ました。

さらに、民俗学者の吉野裕子さんの全集(人文書院)の中から三巻購入したところ、どれも面白くて、こちらも全巻揃えたい欲求が。

いやいや、それはだめでしょう。

河合さんの本は心理療法やカウンセリングに関するものだけでも膨大ですし、吉野さんの全集も今すぐ読みたいタイトルばかりではありません。

それに全部揃えたものを隅から隅まで読んでいると、ライフワークをやる前に人生終わってしまいます。

インターネットで調べていて知ったのですが、こういうのをディドロ効果というらしいですね。

同じ雰囲気のもので統一したくなったり、全シリーズを買い揃えたくなったりする心理。マーケティングに活用されているそうです。

自分にこのような欲があることは子供の頃から分かっていたのですが、元を正せば完璧主義が問題だと思いますし、さらに元を正せば不安神経症から来ているのだと思います。

この歳になってディドロ効果に負けているのは危険ですね。真剣に止めなければと思います。