自分の性格を利用してあれこれ手を出す欲望を別の欲望で解消しようと思います

先日、河合隼雄さんの「<心理療法>コレクション」シリーズが面白かったので、ユングの「心理療法論」(みすず書房)などを読み始めたことを書きました。

するとこちらの方も面白い。

つい悪い癖が出て、ユングの本で心理療法以外のものをいろいろ読みたくなってしまいました。

とはいうもののユングの書いた本はたくさんあります。時間がいくらあっても足りません。

先日、河合さんの心理療法に関する本や、民俗学者の吉野裕子さんの全集を全て揃えたい欲望を押しとどめたばかりです。

そのとき調べて分かったのですが、同じ雰囲気のもので統一したくなったりする心理をディドロ効果というらしいです。モノを揃えたくなってしまうのは人類共通の心理なんですね。

それ以降、口ぐせにして、ディドロ効果にハマらないように意識しています。

しかし今度のは、それとはちょっと違う欲望です。

学生時代ならばいくらでも時間があったので、好奇心にまかせて好きなことを続けられたのですが、今は仕事もありますし、おぼろげながら見えてきたワイフワークの準備もしなければなりません。

社会人になってこれではいけないと思い、集中法に関する自己啓発本をいろいろ読んでみたのですが、あまり効果はありませんでした。持って生まれた性格だから変えられないのでしょう。

なのである時期に自分の性格を見つめなおして、あれこれ手を出したくなる欲望よりも、自分の中にあるさらに強力な欲望を見つけました。

後者の欲望を口ぐせにして、前者の欲望にハマらないように意識しようと思っています。