凶の結果が出たときに易経を学んでいてよかったと思うことがあります

易経を覚えるために、毎日「今日はどのような日になるでしょうか」と占い、解説を読んでいます。

今日出た卦(か)は「地火明夷(めいい)」の上爻(こう)。

卦辞は「明夷は、艱貞(かんてい)に利あり。」

本田濟著「易」(朝日選書)によると、「太陽の明るさが傷つけられるという意味で明夷(明やぶる)と名付ける。 (中略) 艱難を自覚して、苦しみつつ正道を守るときのみ利益があるという。」とあります。

上爻の方は、「初めは天に登るばかりの高位ー四方の国を照らすべき高位にあるが、人の明を夷(やぶ)るようなことばかりするので、ついには自分を夷(やぶ)って、革命の旗の下に命を落とし、地に埋められる。」

ひどいいわれようです。

銭天牛著「すぐに役立つ銭流「易経」」(棋苑図書)には「大凶」とあります。

しかし易のどの解説書を見ても、このような悪い結果が出ても受け入れるようにと書いてあります。月の満ち欠けのように、いいときもあれば悪いときもあると。

私は「占い」ということを抜きにして、このような考え方にとても影響を受けました。

今日は打ち合わせがあるのでこりゃ気をつけねばと思ったのですが、それと同時に昔のことを思い出しました。

会社勤めをしていた三十歳前後のとき、担当しているソフトの売上がよくて、今から思えばいい気になっていました。

そしてあるとき、大きな失敗をして関係する方々に大変な迷惑をかけてしまいました。

今日の占断そのものですね。

そのことを考えると、易経を知ってよかったなと思っています。