昨日はテーラワーダ仏教のお坊さんが解説するヴィパッサナー瞑想の本を読みたくて、マハーシ・サヤドー著「ヴィパッサナー瞑想」とブッダダーサ比丘著「呼吸によるマインドフルネス」(共にサンガ文庫)を注文したことを書きました。
どちらも瞑想の修行法が詳細に書かれているのですが、「ヴィパッサナー瞑想」の方は別冊に「上級編」があるので、私が注文した方は入門編にあたるのだと思います。
「呼吸によるマインドフルネス」の方は、経典であるアーナパーナサティ・スッタ全文が解説されています。
どちらも初めて聞く修行法ばかりです。
日本のお坊さんが書いた坐禅の入門書は何冊か読んだことがあるのですが、上座仏教の瞑想とは内容がまったく違います。
紀元前後に大乗仏教が興ってから別々に発展して行ったので、内容が異なるのは当たり前なのでしょうが、同じ仏教なのに不思議なものだなぁと思います。
坐禅や禅宗のことは、子供の頃からテレビや雑誌などで目にする機会もあるでしょうから、日本人ならある程度どういうものか知っていますよね。
一方で上座仏教やヴィパッサナー瞑想のことは、アルボムッレ・スマナサーラさんのような方の活動によって知られてきたとはいえ、まだまだ知らない人は多いんじゃないでしょうか。
これとは全く逆のことが、ミャンマーやタイのような上座仏教の国では起きているのだろうと思います。つまり大乗仏教の坐禅のことは、あまりご存じないのではないか・・・。
以前より書いているように、ティク・ナット・ハンさんのアーナパーナサティ・スッタの瞑想法が私にはとても合っていたので、ヴィパッサナー瞑想の本家の解説が読みたくて冒頭の本を買ったのです。
私と同じような人は結構いると思うので、ヴィパッサナー瞑想のことも坐禅と同じように知られるようになると、癒される人も多いんじゃないかと思いました。