坐禅の真似事ですが細々と続けています

前回お話したように、学生の頃より坐禅に興味があったため、思い立っては坐禅をやってみるのですが、これでいいのかなと疑問に思うと、どうしても長続きません。

あるとき、宝彩有菜さんの「始めよう。瞑想」(光文社知恵の森文庫)という本を読んでみると、頭の中でいろいろな考えが浮かんできても、「瞑想が終わってから考えよう」というように、雑念を「棚上げ」するといい、と書いてありました。

実際にやってみると、とてもいい感じで続けられます。

金嶽宗信さんの「心と体を整える朝坐禅」(だいわ文庫)という本には、簡単にできる姿勢についての解説がありました。

結跏趺坐(けっかふざ)や半跏趺坐(はんかふざ)のような、正式な坐法の解説の他に、電車の中で行う「立禅」、仰向けに寝る「仰臥禅」(ぎょうがぜん)、歩きながら行う「経行禅」(きんひんぜん)のような、気軽に行える方法も書いてありました。

こういう方法でもいいのかと思うと、急に気分が楽になりました。

人によって、向いている方法は違うと思います。

私の場合は、雑念を「棚上げ」することを意識して、椅子に座って行う「椅子坐禅」をしています。

していると言っても、3分や5分程度なので、やっている部類には入らないかもしれませんが、ひどく心が動揺しているときなどは、その時間さえ集中できません。

このようなことが分かるだけでも、続けているメリットなのかなと思います。