大乗のお坊さんが上座仏教の視点を取り入れた唯識の解説書を読みたいです

先日ブログで、外出自粛の期間が長引くことにより、気分が落ち込んだりアルコール依存になったりする人が増えているので、自分もそうなる前にもう少し瞑想について学んでみたい、と書きました。

その一環として、片山一良著「パーリ仏典にブッダの禅定を学ぶ―『大念処経』を読む」(大法輪閣)を注文しました。

マインドフルネスの元となったヴィパッサナー瞑想の解説書。

著者の片山さんは曹洞宗のお坊さんなので、大乗仏教的な捉え方をされているよう。面白そうです。

そしてヴィパッサナー瞑想はアビダルマに沿って行うとのこと。アビダルマといえば唯識にも発展していくわけで、その点からも学んでみたかった理由の一つといえます。

そういえば以前読んだ「「マインドフルネス×禅」であなたの雑念はすっきり消える」(集英社)の著者、山下良道さんも曹洞宗のお坊さんで、テーラワーダの比丘(びく)として瞑想の修行をされた方。

この本の第一刷発行は2018年で、先の「パーリ仏典に・・・」の方は2012年。

大乗仏教のお坊さんが、上座仏教の瞑想の解説をされるようになったのは最近のことのようです。

ヴィパッサナー瞑想がこれほどメジャーになったのは、マインドフルネスが流行って以降のことだと思います。

そう考えると、ティク・ナット・ハンさんのように、日本の大乗仏教のお坊さんが上座仏教の瞑想の視点も取り入れた唯識の解説をした本が出版されないかな、と期待しています。