子供の頃は、時間は無限にあるように錯覚していました。
中学生くらいまでの野球や、それ以降の音楽など、熱中する対象はありましたが、学生のときは基本的に遊んでいました。
社会人になってからも、20代、30代はよく飲み歩いていました。
今考えると、どれだけ密度の薄い人生を歩んできたんだと、愕然としてしまいます。
いろいろなことを経験してきた、といえば聞こえはいいのですが、何か面白いことはないかと、あっちフラフラこっちフラフラして、結局何もかも中途半端だったんですね。
この歳になって、人生で最も貴重なものは時間だ、という言葉は胸に応えます。
人生で最も貴重なものは時間。みんな平等に持っていて、お金では買えない。
そしてそのあとには、貴重な時間を無駄にしないために、自分にとって大切なことに時間を使うこと、と続くようです。
そのためには、自分にとって大切なことは何かを知る必要があると。
それを知ったとして、それをどうするために時間を使うのか、ということが問われているように思います。
人によって大切なものは、家族であったり、仕事であったり、地位であったりするのでしょう。
例えば、家族であったならば、家族との思い出をたくさん作るために、給料は多くなくてもいいので、できるだけ残業などせずに、家族と過ごす時間を作るというような、自分なりの答えを用意するための問いなのだと思います。
しかし、答えが分かったとしても、それを思い通りに実行できる人は、あまりいないのではないかと思います。
これも、自分の意識に注意を向けるための問いの一つであって、答えを用意するようなものではないのかもしれません。
これからも考えてみたいと思います。