学生のとき友達と会話していたような内容のコメントでした

私が小学生の頃、ポルシェ911のミニカーを買ってもらったとき、いつも見慣れている日本車の形とあまりにも違っていて、衝撃を受けたものでした。

中学生になって自動車雑誌を読むようになると、評論家の方たちが、この日本車の何々は欧州車と比べて・・・というように、評価の基準は欧州車にあるようでした。

子供ながらに、セリカやギャランGTOなどをカッコイイなと思っていても、世界のクルマ好きから見ると、ポルシェやフェラーリは絶対的であり、日本のスポーツカーなど全く見向きもされないんだろうな、と思っていたものです。

そのような思い込みにとらわれたまま、この歳まで忘れていたんですね。

そんなときに、昨日書いたYouTubeなどを目にするようになったのです。

先日インターネットで見かけた、海外オークションの日産シーマやセドリックの写真に対するコメントも、大変興味深いものでした。

見た目は80年代、90年代に近所で見かけたクルマそのままで、車高を低くしてあって、どちらかといえばちょっと遊んでいる同級生が好みそうなものでした。

その写真に対する外国の方たちの反応も、当時の私と同年代の人が、カッコイイといっていた発言ととても似ているのです。

私はクルマが好きなので、子供の頃から自動車雑誌を見ているときの、「いいなぁ」というような自分の心の声をよく覚えているのですが、その声とあまり変わらないんですね。

私が国産車を見てカッコイイと感じるのは、私が日本人だからであって、外国のクルマ好きの人たちは、日本車を見ても私と同じ感想は持たないだろうと思い込んでいたのです。

なんだ、自分の感性と同じじゃないか。

たぶん、私がクルマ好きじゃなかったら、このような発見はなかっただろうなと思います。

逆にいえば、何か大好きなことがあれば、それを通して外国の人と心を通じ合わせることができる、ということなのでしょう。

外国人のお友達がいらっしゃる方にとっては、当たり前のことなのでしょうね。