生まれつき持っているものは大人になっても変わらないようです

先日テレビで、記憶を失った方のドキュメンタリー番組をやっていたので、途中まで見ていました。

各方面の専門家が、その方の記憶をよみがえらせるために関わっていらっしゃたのですが、歯科医の方が、いつもは右手でお箸を持ったりペンで字を書いたりしているのに、左手で歯磨きをしていることに注目されていました。

元は左利きで、右利きに矯正されたのだろうということでした。

生まれつき持っているものは、教育や努力ではなおらないものなんだなと、ちょと驚きました。

現代は、仕事にしろ競技にしろ、努力だけで乗り切るには限界があるので、興味のあることや好きなことを伸ばして行こうという考え方があります。

私が子供の頃は、その努力で乗り切ろうという根性論が一般的でした。

「巨人の星」をはじめとするスポコンアニメやスポコンドラマが流行っていた影響もあると思います。

いったん就職したら、ほとんどの職場は年功序列、終身雇用。頑張って努力すれば課長、部長・・・と順当に出世できる。

高度成長時代はポストに余裕があったんですね。

そんな時代は日本の長い歴史の中でも、戦後からバブルまでの短い期間だけだったのではないかと思います。

物心付いたときには高度成長時代だった私たちの世代は、就職して数年してバブルが弾けても、年功序列、終身雇用はまだ続くと、どこかで信じていた気がします。

そんなはずはないと思っていた人もいるでしょうが、生まれてからそのような時代を経験していないので、思っていたとしても、どのように行動すればいいかお手本がないのです。

今振り返ってみると、洗脳された状態に近かったんじゃないかと思うのです。