インターネットとクラウドが浸透して現実感が希薄になって行きました

私がniftyと契約した当時、パソコン通信はNIFTY SERVEの他に、NECのPC-VANというのもありました。

パソコンは、NECのPC-8801シリーズやPC-9801シリーズの他に、富士通のFMシリーズやシャープのX68000というのもありましたね。

パソコンも通信も日本のメーカーばかりだったような印象があります。

秋葉原のBit INNというNECのショールームには、NECの最新パソコンがずらっと並んでいたので、ソフトの動作チェックに行った記憶があります。

パソコンのソフトは、フロッピーディスクでパッケージ販売されていましたので、自分が担当したゲームソフトや音楽ソフトのことが気になって、「目立つ場所に置かれているかな?」と、よくパソコンショップに出かけていました。

ハードディスクが普及していなかった当時は、ソフトを起動したりデータを保存したりするたびに、フロッピーディスクドライブがガチャガチャと音を立てていましたし、昨日お話したように、パソコン通信をするときはモデムがピーピーガーガー鳴っていました。

パソコンショップにいたら、自分の担当したソフトをお客さんが手に取り、レジに持って行く光景を目にしたことがあります。

「おお、売れた!」と感動しました。

今では自分たちが作ったソフトも、AppleやGoogleなどのインターネット上のストアで販売されるようになりました。

当時は、ソフトの売り買いもソフトを動かすときも、目の前で行われているような現実感がありましたが、今は何か遠い世界で行われているような感じがします。