地元の食べ物は大人になってから意識するように思います

私の実家は、福岡の中心部から外れていたせいか、子供の頃にモツ鍋なんて見たこともなかったように思います。

しかし子供の頃の食卓には、モツは出てきていました。

味噌味でニラと和えた煮物だったような・・・。記憶が定かではありません。

明太子も今のように高級品ではなく、近所で売っていて気が向いたら焼いて食べるような、もっと庶民的な食べ物だったような気がします。あれは明太子じゃなかったのかな・・・。

ラーメンも、昔はすごく臭かったのですが、今はそんな臭いのするラーメンはほとんどありませんよね。

今も営業している「赤のれん」というラーメン屋さんが、大丸の地下にあったとき、豚骨というかホルモンのような、ドロッとしたスープだったんです。たまに同級生と「あれ何だったんだろうね」と話すことがあります。

昔から身近にあって誰も注目しなかったのに、海外で有名になったとたん注目を集めるものってありますよね。

地元の食べ物はそんな感じなんじゃないかと思います。

モツ鍋も明太子もラーメンも、そういえば昔からあったけれど、子供の頃は何も考えずに食べていたというような。

私はホッケなんて上京して居酒屋で初めて食べましたし、穴子寿司なんてさすが江戸前だと感心しましたし、天ぷらなんて東京のどこで食べてもおいしいし・・・。大阪でお好み焼きの生地自体がこんなにおいしいんだと感動しましたし・・・。

例を挙げたら切りがありませんが、子供の頃から食べていた地元の人にとっては、「そうなの?」という感じなんだと思います。