今の世の中からどのような文化芸術が生まれてくるのでしょうか

近年のAIなどの技術革新を第四次産業革命と呼ぶこともあるようですね。

昨年、AIのアルファ碁がプロの棋士に勝利したというニュースは、ここまで来たかと驚いた人も多かったのではないかと思います。

AIが私たちの仕事を奪うなんてニュースや本を見て、少し不安になっている方もいるかもしれません。

私としては、自分ひとりが取り残されるのは困ってしまいますが、人類全体に関わることなので、これはしょうがないという部類に入るな、と今は思っています。

ただ、この第四次産業革命や、昨今の不穏な世界情勢などから感じる、現代ならではの閉塞感はあるでしょう。

マニエリスムの話題から、文化芸術はその時代の人々の精神状態の影響を受けるというお話をしてきましたが、それでは今の文化はどんな特徴があるのだろうと考えたりします。

文化芸術を生み出す基盤となる社会そのものが、根底から変化しているように思います。

家族のことに関しても、以前より働かない若者や未婚、少子化の問題がありました。最近、不倫の話題が増えましたよね。

健康に関しても、今流行のマインドフルネスなんていったら、脳を休息させる方向の行為ですから、情報の増加に人間がついて行けなくなっているのでしょう。

そんな世の中から、どのような文化芸術が生まれてくるのでしょうか。

私が子供の頃ステレオが普及し始めて、学生の頃ビデオが普及しました。

お金さえ払えば、音楽や映像が好きなだけ楽しめるなんて、すごい時代だと思ったものですが、今は定額制サービスがしのぎを削っていて、将来は無料で聴き放題、見放題になりそうな勢いです。

そうなると、音楽や映像が、空気や水のような存在になるのかもしれません。

アニメが映画興行成績の上位を占めたり、面白い特徴は感じられるのですが、のちの時代から見たとき、現代の文化の特徴に何があげられるのか、想像して楽しみたいと思います。