自分が歴史好きだと気付いていない方もいらっしゃるのではないでしょうか

マニエリスムのことを書いてから、かなり長い記事になりました。

先日、何十年かぶりに小学校の卒業文集を見たことをお話しましたが、私はそこに島原の乱について書いていました。

クラスメイトは、家族や野球などの日常のことや読書感想文を書いていましたので、自分でなぜこんなテーマにしたのか不思議でした。

島原の乱は修学旅行に行く際に学んだ知識だと思うのですが、キリシタン弾圧のために実施された踏み絵について、子供ながらに酷いことをするなという印象を持っていました。

今考えてみると、人々の感情が大きな事件を引き起こし、それが歴史になるということに、先日から書いている、文化芸術が生まれるパワーと同じ驚きを感じていたのかもしれません。

よほど印象が強かったのか、中学か高校か忘れましたが、遠藤周作さんの「沈黙」も読みました。この時期に夢中で読んだ数少ない小説です。

当時の私は意識していませんでしたが、この乱が幕府の鎖国政策を推し進め、国内の安定をもたらし、元禄文化が花開いたわけですから、歴史と文化芸術の関係の深さを感じます。

中学生の頃は、自分では歴史に興味がありそうな気がしていたのですが、年号や人物の名前が覚えられないので、やはり興味はなかったのだと納得して、この歳まで過ごしてきました。

先日何かで読んだのですが、「鉄道が好き」といっても、模型が好き、写真を撮るのが好き、実際に乗って○○線を制覇するのが好き、時刻表が好き、など全然興味の対象が違うようです。

私と同じように、自分では気付いていない歴史好きの方は、結構いらっしゃるのではないかと思っています。