マインドフルネスの本を読むきっかけは「仏教の思想」というシリーズです

マインドフルネスがとても流行っているようなので、ちゃんと本を読んでおこうと思ったとお話しましたが、実はもう一つきっかけがありました。

以前、仏教の深層心理学である唯識について興味を持ったので、本を何冊か読んでいた時期がありました。

その中に、角川ソフィア文庫の「仏教の思想」という12冊のシリーズがあって、その内の一冊が「認識と超越 唯識」だったのです。

そのときは、仏教の思想は膨大だから12冊あるのは当然だろうな、くらいにしか思っていませんでした。

シリーズの中には「中観」について書かれた巻があり、「これが唯識と論争していた宗派か・・・」とか、他には「華厳」について書かれた巻があり、「これが河合隼雄さんの本、夢記の明恵上人の宗派か・・・」などと考えて、多少は気にしていました。

玄侑宗久さんの「100分de名著ブックス 荘子」のことを書きましたが、そこには仏教が初めて中国に紹介される際、仏典の翻訳に老荘の思想や言葉が使われたことや、荘子は坐禅に近い坐忘(ざぼう)を行っていたことなどが書かれていました。

あるとき、角川ソフィア文庫の「華厳」の巻の目次を見ていると、「荘子より華厳へ」という項目や、「明恵の華厳思想」という項目を見つけました。

何だか面白そうです。

シリーズの「唯識」の巻には、十地品という華厳や唯識の中に取り入れられている修行の段階について、「華厳」の巻で解説していると書いてありましたので、これは読んでみようと思い立ちました。

ちょっと長くなるので次に続きます。