昨日書いたように、音楽学の中で自分の興味のある分野は何だろうと思い立って、さっそく社会学や民族学を調べてみました。
社会学では音楽社会学というものがあるようで、音楽と現代社会との関わりを考察する学問のようです。
これは音楽大学というよりは、一般の大学で学ぶ内容みたいですね。
ハーメルンの笛吹き男とはちょっと違うようです。
民族学の方ですが、これはよく聞く民族音楽学です。
バブルの頃だったと記憶しているのですが、ワールドミュージックがブームで、CDをよく買っていました。
グレゴリアン・チャントなどがその代表でしたが、私は馬頭琴やジャワのガムランやベトナムの音楽が好きでした。
考えてみると、私がここ数年好んで聴いているルネサンス期の音楽は、現代の長調や短調といった調性が確立しつつあった時代なので、感覚としてはワールドミュージックを聴くことに近いかもしれません。
なんてことを想像していたら、ワールドミュージックを買っている頃だったか、小泉文夫さんの本を読んでいたことを思い出しました。
本棚を探してみたら、そのころに買った「音楽の根源にあるもの」(青土社)、「音のなかの文化」(青土社)、「小泉文夫 フィールドワーク 人はなぜ歌をうたうか」(冬樹社)という本を見つけました。
小泉文夫さんは民族音楽学者として紹介されていますね。
「音のなかの文化」は対談集で、芥川也寸志さんやYMOのお三方などと対談されています。
あちこちに赤いボールペンで線が引いてありました。
読み返してみると面白い!
30年くらい経っても人の好みは変わらないものだな、とちょっと感動しました。