マイ音楽民俗心理学

曲を聴いただけで当時の記憶が蘇えるくらい音楽の力は強いです

先日私が小、中学生の頃に流行った音楽を聴いていたら、つい夢中になってしまって、気が付いたら3、4時間経っていました。

当時の曲を聴いていると思い出が蘇ってきます。

例えば小学生の頃、海外を旅する番組を見ながら朝ごはんを食べて学校に行っていたな、ということを思い出したら、その番組で使われていたテーマ曲も蘇ります。

聴く前は、懐かしい曲のタイトルを2、3曲ほど思い出したので、それを聴き始めたのですが、記憶が蘇るにつれて、その記憶に関連した曲を芋づる式に思い出してしまいます。

そうなると、ついそれも聴きたくなって、結局3、4時間も経ってしまったんですね。

聴覚からの刺激は、古い脳である大脳辺縁系に伝わり、当時聴いていた音楽やそのときの記憶まで蘇るらしいのですが、その現象を自分の体を使って実証研究してしまいました。

こういう体験をするたびに、音楽が脳に与える影響は大きいなと感じます。

古代より、うつ病の治療に音楽が使われていたという話はよく聞きます。

私もパニック障害を経験してから、音楽療法というものがあることを知って、少し調べてみたのですが、現時点では民間療法として研究されている段階のようです。

音楽を聴かない「無関心層」が増え続ければ、実証研究がやりにくくなりそうです

音楽学の中で自分がどの分野に興味があるか考えた結果、素人なのをいいことに、マイ音楽民族心理学と名付けて、好き勝手に思いを巡らせてみようと思いました。

そもそもこの話題を書くきっかけになったのは、日本レコード協会の2015年度「音楽メディアユーザー実態調査」で、音楽を聴こうとしない「無関心層」の割合が最も多かったというニュースでした。

考えてみると、電車の中ではほとんどの人がスマホを見ていて、指を動かしていますので、SNSやゲームやWEBの閲覧などをやっているのかもしれません。

時間はみんなに平等なので、そのような時間が増えるということは、音楽を楽しむ時間は減るというのもうなずけます。

しかし蓄音機が発明されてから、これだけ短期間に巨大な音楽産業ができあがったということに、人間の音楽に対する根源的な欲求を感じます。

この点からいえば、これからも音楽を聴かない「無関心層」の割合が増え続ける、とはあまり思えません。

一方で、SNSやゲームのような業界が、よってたかって面白いコンテンツを配信して、さらに人々の時間を奪って行くならば、音楽の「無関心層」の増加に歯止めがかからないかもしれません。

音楽と民俗学と心理学が好きな素人が書くので「マイ音楽民族心理学」と呼んでみます

私は深層心理に興味があって、河合隼雄さんの本などを読んでいることを、このブログに書いてきました。

先日、音楽心理学という分野があることを知り、それ以降、自分が音楽学のどの分野に興味があるのかを考えています。

考えているうちに、以前小泉文夫さんの本を面白く読んでいたことを思い出したり、研究分野の区分けは一般人にとってなかなか判断しづらいことが分かったりしました。

そうであれば、私は専門家ではありませんので、面白そうなテーマを見つけたら、マイ音楽○○学のように、素人なりに自由に考えを巡らせて楽しんでみようと思い立ちました。

実際に、音楽心理学の本を読んでいて、自分の興味はもう少し文化人類学寄りかなと感じましたので、私が昔から読んでいた文化人類学者の小松和彦さんの音楽版のテーマなんて面白そうだな、と一人でワクワクしていました。

一昨日、福岡正太さんの論文(*)から、小泉文夫さんは民俗学の「基層文化」という概念を参考にしていたと書きましたが、小松和彦さんも文化人類学者に加えて、民俗学者としても紹介されていることを思い出しました。

このブログで、宮本常一さんや赤坂憲雄さんの本のことを書いてきましたが、私は民俗学にもとても興味があるのです。

素人なりに自分の興味のある新分野を考えてみるのも面白いかもしれません

野澤豊一さんという文化人類学者の方が、金沢大学の国際文化資源学研究センターのホームページで、ご自身の研究と民族音楽学について書かれています。
http://crs.w3.kanazawa-u.ac.jp/other/colum/colum_20120512.html

この方は、アメリカ黒人教会の音楽(ゴスペルですね)のフィールドワークをされています。

私も、礼拝のときに熱狂的な歌やダンスが行われている映像を見たことがあるのですが、野澤さんはこのような現象を「音楽とその周辺の人間行動」といった側面から追及されているそうです。

最初、このような研究をする学問こそ「民族音楽学」だろうと思われていたそうですが、ほとんどが「ゴスペル音楽」についての研究であって、「音楽とその周辺の人間行動」について調べたものはほとんどなかったようです。

確かに、民族音楽学者の方が所属しているのは音楽学部のようですし、研究対象が人間の聴覚と音響周辺が中心になるのは納得できる気がします。

研究者の方の専門分野は私たち一般人には判断しづらいと思いました

ここ数日書いているお話は、音楽心理学という分野があるということに興味を持って書き始めたものです。

音楽心理学を専門にされている谷口高士さんの本を拝見していると、実験によって人がリズムや和音を認知する過程などが紹介されていて、大変興味深いのですが、読み進めて行くうちに、自分はもう少し文化人類学寄りの内容を期待していたのかな、と感じるようになりました。

そう考えていると、昔ワールドミュージックをよく聴いていたことや、小泉文夫さんの本が面白かったことを思い出して、本棚から引っ張り出して読んでみました。

小泉文夫さんのプロフィールは民族音楽学者となっているようですので、自分はこの分野が好きなのかといろいろ調べていると、小泉文夫さんは比較音楽学というアプローチを取っているようです。

比較音楽学というのは、さまざまな民族の音楽を西洋音楽と比較しながら研究する学問、民族音楽学というのは、ある民族の音楽を文化人類学の手法を取り入れて研究する学問、というような違いのようです。すごく簡単にまとめましたが。

昔ワールドミュージックや小泉文夫さんが好きだったことを思い出しました

昨日書いたように、音楽学の中で自分の興味のある分野は何だろうと思い立って、さっそく社会学や民族学を調べてみました。

社会学では音楽社会学というものがあるようで、音楽と現代社会との関わりを考察する学問のようです。

これは音楽大学というよりは、一般の大学で学ぶ内容みたいですね。

ハーメルンの笛吹き男とはちょっと違うようです。

民族学の方ですが、これはよく聞く民族音楽学です。

バブルの頃だったと記憶しているのですが、ワールドミュージックがブームで、CDをよく買っていました。

グレゴリアン・チャントなどがその代表でしたが、私は馬頭琴やジャワのガムランやベトナムの音楽が好きでした。

考えてみると、私がここ数年好んで聴いているルネサンス期の音楽は、現代の長調や短調といった調性が確立しつつあった時代なので、感覚としてはワールドミュージックを聴くことに近いかもしれません。

なんてことを想像していたら、ワールドミュージックを買っている頃だったか、小泉文夫さんの本を読んでいたことを思い出しました。

音楽学の中の社会学や民族学など、自分の興味のある分野を考えていました

谷口高士さんの本、「音は心の中で音楽になる 音楽心理学への招待」(北大路書房)が送られてきたので読んでいます。

さまざまな実験によって、人がリズムや和音を認知する過程などを調査して行く、大変興味深い内容が書かれています。

昨日お話したように、音楽を聴いているときの感情などはデータに取れないだろう、というのは私の思い込みであって、研究は着実に進んでいるようです。

その一方で、文章中に音律などの楽典用語や、フーリエ解析のような物理学用語が出てきますので、音楽心理学に携わる方は、音楽大学に入るくらいの知識に加え、理科系の研究にも興味を持つ人じゃないと務まらないんだろうなと感じました。

インターネットで調べていると、京都市立芸術大学音楽学部の音楽学・音楽心理学研究室教授の津崎実さんという方が、この学部に興味を持たれている方に向けて説明をされているWEBページがありました。
http://w3.kcua.ac.jp/~mtsuzaki/japanese/toWhoWantsToBeInPHAM.html

音楽心理学という学問があり研究が進んでいるようです

昨日、ある年齢に達すると音楽的嗜好は固まるとか、音楽を聴かない「無関心層」が増えているというニュースについて書きましたが、このような調査に対して、社会学や心理学の方面から何か考察はされていないのかなと考えました。

少し調べてみると音楽心理学という分野を見つけました。

以前から音楽にも心理学にも興味があったので、折に触れて調べてはいたのですが、調べ始めると「音楽療法」というキーワードばかり出てくるので、音楽と心理学が結び付いたら音楽療法になるのか、と勝手に思い込んでいたのです。

音楽なんてたくさんのジャンルがあって、同じ曲を聴くにしても、聴いているときの感情や、演奏家の演奏などで、印象はコロコロ変わります。

とても科学的なデータなんて取れそうもないので、学問としては成り立たないだろうと・・・。

ところが音楽心理学という学問は存在していて、インターネットで見つかったいくつかの論文を読んでみると、確かに被験者に音楽を聴いてもらって、その際に感じる感情などの統計が取られています。

さらに調べていると、「音楽はなぜ心に響くのか 音楽音響学と音楽を解き明かす諸科学」(コロナ社)という書籍がありました。

これからも音楽を聴く層には入っているように思います

ここ数日、音楽についての記事を書きましたが、その際に調べものをしていて、次のようなニュースを見つけました。

人は「平均して33歳までに新たな音楽を探すのを止めるようになり、音楽的嗜好が固まる傾向がある」という調査結果があるようですね。
http://amass.jp/56433/

私や私の知人に限っていえば、「音楽的嗜好が固まる」という点は確かにうなずけます。

私は40代で、急にルネサンス期以前の音楽に目覚め、CDをかなり買いましたが、33歳までにも何枚か買ってはいました。

そういう意味では、33歳までに固まった「嗜好」は今でも変わりません。

それにもう一つ気になったニュース。

日本レコード協会の2015年度「音楽メディアユーザー実態調査」によると、最も多かったのは、音楽にお金を使っておらず、特に音楽を聴こうとしない「無関心層」の割合。
http://news.mynavi.jp/news/2016/04/11/257/

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