数年前に、ジュール・ヴェルヌの「海底二万里」のような古典は読みましたが、宇宙人が出てくるようなバリバリのSFは読んでいません。
別に嫌いになったわけではないので、なぜそうなったのか不思議に思い、本棚から二冊引っ張り出して読み始めています。
一冊目はハル・クレメントの「重力の使命」(ハヤカワ文庫)、二冊目はケイト・ウイルヘルムの「鳥の歌いまは絶え」(サンリオSF文庫)です。
前者は裏表紙の解説に「ハードSFの金字塔」と書いてあり、後者は表紙に「ヒューゴー賞・ジュピター賞受賞」と書いてあります。
当時はこういう宣伝文句に反応して買っていたんですね。
それなのになぜ読まなくなったかというと、社会人になってから、他に読みたい本というか、読んどいた方がよさそうな本に目が移って行ったからなんじゃないか、と自分では思っています。
新聞や雑誌にはベストセラーの宣伝があったり、新刊の書評やお薦め本コーナーなどがありますが、SFは読む人が少ないのか、そのようなところではあまり見かけません。
数年に一冊は、ピケティの「21世紀の資本」だったり「嫌われる勇気」だったり、知っていて当然のような大ベストセラーが生まれます。
まずそのような本に注目が集まりますよね。
池上彰さんや堀江貴文さんのように、出版するたびに話題になる方がいますし、小説でいうと村上春樹さんや東野圭吾さんのような方もそうですね。
佐藤優さんや齋藤孝さんのような文化人の方は、古典を読むことをお勧めになられます。
そんな中で、宇宙人が出てくる小説にまでたどり着く人は少なそうです。