その人の個性に合った方法じゃないと変わらないのではないでしょうか

昨日は、意志の力で自分の心を変えることはできないんじゃないか、というお話をしました。

本当に変えたければ、手術とか薬物とかの方法で、脳を物理的に変えるしかないんじゃないか。

そこまではちょっと、ということであれば、よくいわれるように、環境を変えることになるんだと思います。

職を変えるとか住む場所を変えるとか。

しかし、そこまでダイナミックに自分に変化を起こそうとすれば、私のような歳になると、被害を最小限に抑えたい人が大多数でしょうから、自分のことをよく理解した上で、自分の心がそれを望んでいるかを確認する。

そう考えると、自分を理解することの行き着く先は、自分の脳や遺伝子の様子を知るということとあまり変わらないように思います。

それが不可能なことは分かっていますので、多くの人は(いい方は悪いですが)どこかで妥協するのでしょうし、それがその人の個性ということになるのかもしれません。

人によってその判断の拠り所が、哲学であったり、仏教であったり、複雑な中国の五行占術や西洋の占星術であったり、・・・するのだと思います。

取り留めのない話になってしまいましたが、私のいいたいことは、その人の個性といっても、たくさんの要素が集まってできたものです。

「こうすれば性格を変えられる」とか「こうすれば自信が持てる」などの不特定多数の人に向けた話を聞いても、変わることはないんじゃないかということなんです。

以前にも書きましたが、「脳科学は人格を変えられるか?」というような本を読んで衝撃を受けても、やっぱり変われないんですね。