よく、ある言葉を聞いて目からウロコが落ちたとか、人生観が変わったなどという話を聞きますね。座右の銘を見つけた瞬間だと思います。
そういうことは確かにあるのでしょう。
でも、座右の銘にも賞味期限があるのではないかと思うのです。
あるとき見つけた座右の銘が、一生その人の座右の銘であり続けることはないんじゃないか。
人間はそれほど単純ではないと思います。
ヤドカリのように、ある時期までは心の拠り所、居場所として持っているのでしょうが、どこかで自分が変化して、自分の体に合わなくなったら、殻を脱ぎ捨てて次の居場所を探すんじゃないかと思うのです。
歳を重ねるほど、次の居場所を見つけるまでの間隔は長くなって行くのだとは思いますが。
私はその過程の中で、この考えはいいのではないか、と自分なりに納得するものを、短く言葉にして口癖にすることをこの数年間やってきました。
そうやって忘れないように、潜在意識に訴えかけるのですね。
それらは今までお話したように、自分を見つめた結果、無理なく自分に取り入れられるもの、本来の自分に合ったものだと思っています。
人が聞いたら、その一つひとつは普通のこと、当たり前のことばかりです。
しかしいろいろな本を読んでも、今の口癖よりしっくり来るものはなかなか見つかりません。