何年経っても以前好きだったことに触れると心がホッとします

亀山郁夫著「ロシア・アヴァンギャルド」は1996年に出版されており、上尾信也著「音楽のヨーロッパ史」は2000年に、佐藤晃子著「日本の絵画50」は2006年に、それぞれ出版されています。

この順番に購入したのは記憶しています。

出版された時期のことを思い出してみると、「ロシア・アヴァンギャルド」の頃は、今まで何度か書きましたが、私は体を壊してしまって、「日本の絵画50」の頃に何とか回復していました。

大学生の頃や社会人になってからも、せっかく東京にいるのだからと、ちょくちょく美術展に出かけていました。

その頃出版されていた、例えば「週間グレートアーティスト」(同朋舎出版)のような雑誌も、気に入った号は集めていました。

しかし30歳過ぎに独立してからは、とにかく仕事を頑張らねば・・・とそのような行為を封印してしまったんですね。

そんな生活をしばらく続けた結果、心身が病んでしまいました。

まともに仕事なんてできませんので、休養するしかありません。

そんなときに気付いたんですね。

ストイックであり続けようとしても無理。好きなことでたまに心に潤いを与えなきゃ長くは続かない。昔好きだったことは何だろう。

子供の頃はカッコいいクルマに憧れていたとか、学生の頃はたまに美術館に行ったり、美術雑誌を買って見入っていた、なんてことを思い出しました。

さっそく新宿南口の紀伊国屋書店に行って、何年かぶりにクルマの雑誌を眺めて、心底ホッとしたのを覚えています。