「縄文とケルト」という本に吉武高木遺跡のことが載っていました

先月、書店に松木武彦著「縄文とケルト」(ちくま新書)という本が並んでいました。

これは面白そうだと手に取って、パラパラとページをめくっていたら、吉武高木遺跡についての記述を発見。

家の近所にある遺跡が、「縄文とケルト」という厳かな題名の本に載っている。

これは読まない理由はありません。即買ってしまいました。

吉武高木遺跡については以前も書きましたが、国内最古の王墓であるとか、三種の神器が出土したとか、考古学上では有名な遺跡らしいのですが、それ以上の考察はインターネットで調べてもよく分かりませんでした。

そもそも地元の人の間で、少なくとも私の周りでは、吉武高木遺跡の話題は出たことがありません。

今年の4月に、この場所は「やよいの風公園」として整備されたのですが、そのことも話題に上りません。

そんなことを思いながら「やよいの風公園」と検索してみたら、立派なホームページがありました。いつの間に・・・。
http://bunkazai.city.fukuoka.lg.jp/yoshitaketakagi/

そこに吉武高木遺跡の情報が、詳しくまとめられていました。

ケルトについても以前少し書きましたが、インターネットで調べてみると、紀元前よりヨーロッパに定住していた人々で、自然崇拝の多神教を信仰していたという情報まではすぐに見つかるのですが、それよりまとまった情報はうまく見つけられません。

文字を持っていなかったようですので、自分たちの記録は残りませんし、なにぶん時代が古すぎます。

のちにキリスト教の宣教師が、布教のために彼らに接触することになるのですが、その際に書き残した記述などをもとに研究が進められているようです。

本を読んでみると、筆者が新石器時代の遺跡を探索するところから始まっています。

題名が「縄文と・・・」なので確かにそうですね。

ケルトよりずっと前の時代ですし、吉武高木遺跡も弥生時代ですので、これらの記述は本のあとの方に出てきます。