時代の変化が言葉の意味も変えてしまうようです

私は今まで、バス通りイコール大きな道路だと思っていました。

しかし、いざバスに乗ってみると、環状線を逸れて住宅地の小さな道に入ったりする。

思い出してみると、ASK西村代表のご自宅兼事務所に行くときは、地下鉄姪浜駅から、大きな道路だけでなく、小さな道をあっちに入ったりこっちに入ったりします。

バス会社にしたら、採算を取る必要がありますので当然でしょう。

私が住んでいる福岡市早良区は、北は海に面した福岡タワーから南は標高約1000mの脊振山に至る、縦長の形をしています。

その区を縦断するように国道が走っています。

私が中学生、高校生の頃は、ほとんどのバスが、海に突き当たった場所にある西新という街から、右に曲がって市内一の繁華街、天神に向かっていました。

今でも西新商店街には、おばちゃんたちが野菜などを売っている有名なリヤカー部隊が並んでいます。

そこを利用するお客さんの多くが国道を通るバスに乗って来る、という話を新聞で読んだ記憶があります。

ところが、その国道を途中で横切る形で、天神に向かって地下鉄が走ったものですから、地下鉄開業当時は、リヤカー部隊の利用客が減るのではないかと危惧されたようです。

実際に減ったかどうかはよく分かりませんが、国道沿線の活気があったように見えた商店街は、今ではシャッターが目立つようになりました。

バスの路線も、それに伴ってどんどん変更されて行ったように感じます。

先ほどの地下鉄姪浜駅からのバス路線も、同じように変更されて今の経路に落ち着いたのでしょう。

私の気づかない間に、バス通りの意味も変わってしまったんですね。

鉄道や幹線道路の開通など、交通の大きな変化は、街の景観も変えますが、言葉の意味も変えてしまうようです。