悩まなくていいことにまで悩んでいた若い頃には戻りたくありません

インターネットで「若い頃に戻りたい」と検索すると、戻りたいとは思わないという意見がかなりあることが分かります。

私も戻りたいとは思いません。

若いがゆえに、悩まなくていいことにまで悩んだり、恥ずかしい行動や発言をしたりしたことは多いです。

話は少し逸れますが、今でもたまに思い出すことがあります。

私が小学校の頃、運動場に全校生徒を集めて、保健所のようなところから来たお姉さんが、歯の磨き方を教える実演がありました。

その際、歯ブラシにタップリ歯磨き粉を付けて、グーの形で歯ブラシをしっかり握って、歯の並びに沿って横にごしごし擦りましょう、と教えられました。

当時歯ブラシのサイズは、今でいう大きめのものしかありませんでした。

今では奥歯まで届く小さな歯ブラシに、少量でいいので歯磨き粉を付けて、ペンを持つように歯ブラシを軽く持ち、歯茎をマッサージするように、横に小刻みに震わせるように磨きましょう、と教えられます。

歯医者さんによっては、歯磨き粉は耳掻き一杯程度でいいという方もいらっしゃいます。

昔と今とでは全然違いますよね。

このように、専門家のいうことや世間の常識が時代によって大きく変わるのに、子供の考えることなんてコロコロ変わって当然です。

そういう意味では、年を取っていろいろなことを経験したり、いろいろな考え方を学んだりした結果、必要以上に悩むことや苦労をしなくて済むようになった、といえるかもしれません。