マニアであれば何を志向しようとお金はあるだけ使いそうです

私が中学生になって洋楽を聴き始めた頃は、ラジオで耳にする音楽がみんな刺激的で、お小遣いを貯めてはLPレコードを買っていました。

高校生になると、お昼は学食でうどんで済ませたりすればお金は浮きます。

そう考えてみると、今私が中学生だったら「安いのにいい音」を追求するかも・・・なんて昨日書きましたが、今は魅力的な製品が山のように売られていますから、音が良くなるコンバーターを買ったり、ちょっと高いイヤホンを買ったりして、結局はお金をあるだけ使ってしまいそうです。

私が高校生のときは、アルバイトもして、ギターやギターアンプを買っていました。

メーカーも学生が欲しがりそうな商品は分かっていますから、何とか手の届く範囲でロックスターと同じモデルなどを出してきます。

好きな人が多いジャンルと自分の嗜好が一致していると、いくらお金があっても足りなくなりそうで怖いです。

そのことを認識したのは、ここ十年くらいでしょうか。古楽をメインに聴き始めてからです。

クラシック音楽は、スタープレーヤーのCDは売れるでしょうが、やはり音楽全般の中ではあまり売れるジャンルではないと思います。

その中でも、売れ筋はモーツァルトからワーグナーあたりまでの、古典派からロマン派が中心じゃないでしょうか。

古楽や現代音楽は更に売れないと思います。

しかし、過去に録音された音源はたくさんあるでしょうから、売れ筋でないものは「ボックス」といって、かつて単体のLPやCDで売られていたものを、数十枚まとめて安く売るんですね。

古楽のジャンルは、その恩恵が受けられるジャンルのようで、私はかなりボックスを持っています。

自分が嗜好しているのがマイナーなジャンルであれば、こんなにおいしい思いをするのかと、とても喜んだものです。