昨日の「6.メンタルヘルスケアの具体的進め方」の続きです。
図を見れば基本的なことは分かりますが、改めて納得したのは「(1)メンタルヘルスケアの教育研修・情報提供」には、「労働者、管理監督者、事業場内産業保健スタッフ等に対し、それぞれの職務に応じた教育研修・情報提供を実施してください。」というところ。
確かに「事業場内産業保健スタッフ」といっても、産業医や保健師以外は専門家ではありません。
全社員がメンタルヘルスの知識を深めましょう、ということですね。
「Relax 職場における心の健康づくり・・・」では、図の「(2)職場環境等の把握と改善」と「(3)メンタルヘルス不調への気付きと対応」に対して、独立した説明ページを設けています。
説明ページの表題は「ラインによるケアとしての取組み内容」。
最初に「メンタルヘルス対策の中で、管理監督者の役割は重要です。」と書かれています。
メンタルヘルスケアには、産業医や人事労務管理スタッフなど、多くの方が関わることになります。
その中でも、このように独立した説明ページがあるくらいですから、労働者と常に接している管理監督者の役割を特に重視していることが分かります。
「(2)職場環境等の把握と改善」に対する説明
2.職場環境等の改善を通じたストレスの軽減
(1)職場環境等へのアプローチのポイント
ストレスに関する二つの理論「仕事の要求度-コントロールモデル」、「「努力―報酬不均衡モデル」や、アメリカ国立労働安全衛生研究所(NIOSH)のストレス対策を示し、アプローチのヒントを挙げています。
(2)職場環境等の改善の5つのステップ
ここでは、具体的な改善の手順を示しています。
ステップの内容は「ステップ1.職場環境等の評価」、「ステップ2.職場環境等のための組織づくり」、「ステップ3.改善計画の立案」、「ステップ4.対策の実施」、「ステップ5.改善の効果評価」。
ステップ3からステップ5のPDCAを回して改善して行きましょう、ということのようです。