戦争で国が荒廃するなどして、それまでの社会秩序が崩壊したならば、人々の心に大きな影響を与えるであろうことは容易に想像できます。
その変化は社会のいろいろなところに現れるのでしょうが、やはり心への影響ということであれば、その時代の文化に色濃く反映されるのではないかと思います。
それがマニエリスムであったり、ダダイズムであったり、日本の幽玄やわび・さびであったりするのでしょう。
とても興味深いものだと思います。
日本史や世界史の時間に、そのような切り口で授業をしてくれていれば、歴史にとても興味が持てたように感じます。
とはいってみたものの、その時代の文化の特色を、人間の心を起点に読み解いて行くような授業は、中学生や高校生にはちょっと高度すぎるような気もします。
そもそも、世間が心の問題に注目しだしたのは最近のことのように思います。
実際に、国が国民のメンタルヘルスケアに力を入れ出したのはここ数年ですし。
人々の心の変化が歴史上どのような文化を生んできたか、なんて調査しているより、まずは脳科学の研究を進める方が先ですよね。
それとも私が知らないだけで、既にそのような学問はあるのでしょうか。
最もありそうなのは、そのような切り口に興味のある人はほとんどいないから、そんな学問はない・・・といわれそうです。
まあどういうことにしろ、ここに挙げた三つの文化に関する読みかけの本が何冊もあるので、楽しみながら読み進めたいと思っています。