分不相応な幸運を手に入れてもそれを活かしきれないと思います

鈴木信行著「宝くじで1億円当たった人の末路」(日経BP社)という本があるようですね。

書評を見ると、それ以外にもいろいろな人の末路が書かれているようです。

宝くじに関していえば、インターネット上には高額当選者のその後は破産する話が多く見られます。

それだけの大金を手にすれば、働くことは馬鹿らしくなるでしょうし、仕事を辞めたら辞めたで人生を終えるまでの数十年間、何をして暮らすかという話になりますよね。

静かに考える時間があればまだいいでしょうが、知らない親戚が尋ねてくるでしょうし、資産運用の営業は引っ切り無しにやってくると思います。

知人からこれと同類の話を聞いたことがあります。

昔のことですが、自分の土地に国鉄電車の駅ができるため巨額の立ち退き料を受け取った人が、仕事を辞めたはいいが、暇なので昼間からお酒ばかり飲んで、体を壊した挙句に亡くなった・・・。

このような話を聞くと、人が運用できるお金は分相応に決まっていて、それ以上のお金は身につかないということのようです。

もちろん、中には見たこともない大金を手にしても、立派に運用できる人もいるかもしれませんが、その人は元々そういう資質があったということなのでしょう。

多分、大金を手にする以前の普段の生活から、お金を生み出したり運用したりする才能の片鱗は見せていたんじゃないかと思います。

私が小学生や中学生のとき、友達と物々交換をしたり、知り合いのところでちょっとしたアルバイトをして、妙に資産を増やすのがうまい同級生がいたように記憶しています。