いろいろなことにお手本のなくなった今の時代に学生生活を送りたかった気もします

不況になってから生まれた人は、バブルが崩壊するまでの右肩上がりの経済成長を知らないんですね。

私の世代は、今後そのような経済成長はもうないと頭で理解していても、行動が伴わない感覚の人はけっこういると思います。

子供の頃に、経済成長の世の中が世界のすべてだったのですから、そうじゃない世の中を体験として知りません。

何をするにしても右肩上がりの経済成長の影響が反映されていたはずです。

住まいも、食事も、学校生活も、娯楽も・・・。

昨日、根性で何とかなるのはゴールが分かっているからと書きましたが、今あげた例にもレールのようなものが敷かれていたと思います。

今の若い人はクルマを買わないといわれていますが、お金がないときはお金を使わないのが当たり前で、健全なことだと思います。

私が大学生のとき夏休みなどで帰省すると、地元の同級生はクルマを持っていました。

お金がない学生もローンで買っていたんだと思います。

私も楽器やパソコンをローンで買っていたので分かるのですが、仕事はいくらでもあるので、借金が返せないなんて考えもしませんでした。

そういう意味では、経済が停滞してから生まれた世代が、会社の運営に携わる年代になったとき、健全な経営をしてくれそうな気がします。

私の世代とはまったく違う経済状態が反映された、住まいや、食事や、学校生活や、娯楽・・・の影響を受けて育ったわけです。

今はこれらに敷かれているレールは多くはないと思います。

私は30歳になってしばらくして独立したくらいですから、個人的には今の時代の方が好きです。