私もビートルズ一筋で聴き込んでいた人を知っています

糸井重里さんが、ほぼ日刊イトイ新聞の「今日のダーリン」で、「ビートルズナイト」という催しのことを書かれていました。

ビートルズのコピーバンド「パロッツ」がすばらしかった、というお話の中で「ビートルズは、聴きこんでいる人も多いから、さまざまな曲の細かい部分について、あそこがいいだの、ここがいいなんてことを、みんな実によく知っているし語りたがる。そういう人たちが聴いているところで、おなじみ過ぎるくらいの曲を演奏するというのは、とんでもなくむつかしいことだ。」とおっしゃっていました。

それを読んで、私はビートルズが大好きな同級生を思い出しました。

お互い中学に入ってから洋楽を聴き始めたのですが、彼はビートルズにのめり込んでいて、一緒にレコード店に行くとビートルズばかり買っていました。

正規版はほとんど持っていたはずで、ビートルズじゃないレコードを買いに行ったつもりでも、やっぱりビートルズの海賊版を買っていました。

私はといえば、ビートルズは最初に「イエスタディ」が大好きになったのですが、サイモン&ガーファンクルの「スカボロー・フェア」やらクイーンの「キラー・クイーン」やら、洋楽を聴き始めたら次から次にすばらしい曲が見つかるものですから、さまざまなアーティストを片っ端から聴くようになりました。

彼とは正反対だったんですね。

他の洋楽好きの同級生は、二人の中間のような感じで、気に入ったアーティストをしばらく聴き込んでは、次に気に入ったアーティストに移るといった感じ。

このような聴き方が一般的のような気がします。

ですので糸井さんのおっしゃっていた、ビートルズを「実によく知っているし語りたがる」という人を、ああ、彼のことだとピンときたんですね。