MS-DOSはあくまでも事務用パソコンというイメージで、その代表が、ワープロソフトの一太郎や表計算ソフトのLotus 1-2-3だったように思います。
音楽をやっている人たちの間ではApple Macintoshが憧れのパソコンで、Mac OSのマウスで操作するユーザーインターフェースは、圧倒的な洗練度を感じていました。
OSは確かSystem 6と呼ばれていた時代です。
そうこうしているうちに、いつの間にか職場のゲーム開発会社にWindows 3.1パソコンが導入され、ワープロはWordに、表計算ソフトはExcelに席巻されて行きました。
もうパソコンの世界は、MicrosoftのWindowsとOffice一色という感じでした。
WindowsにMac用の有名な音楽ソフトやお絵かきソフトが移植されて行ったので、そのうちMacを使う人はほとんどいなくなるんじゃないかと思っていました。
Windows 98やWindows 2000の時代です。
しかし、そうはなりませんでした。
今でもクリエイターはMacを使っている方が多いですし、アプリ開発者や学生など、多くの方がMacを使っています。
スマートフォン事業の成否については、MicrosoftはかつてはNEC PC-9801やIBM PCと組むエコシステムの形態が今に続いているからで、AppleはMacでもiPodでも一つ一つが独立した製品だから、と説明されることもあるのでしょう。
私はそれとともに、創業者の見えない影響というものがあるように思います。