処方薬が増えて行く現場に居合わせました

今日、親戚が病院で新しい薬を何種類かもらってきたので、高齢ということもあって、一つ一つの薬の内容を説明してあげました。

この人はもともと家事のことなど、細かいところが気になってちょこまかとよく動く人だったのですが、高齢に伴う疲労や関節痛などで思うように動けなくなっていました。

ところが細かいところが気になる性格は変わらないので、気ばかり焦って、ついいろいろなことをやりたがります。

そして思うように動けずに、さらに気が焦るという悪循環が続いていました。

季節が変わり始めることから血圧が安定しないようになったので、主治医の先生は神経が高ぶっているのが原因ということで、ノンビリするようにと安定剤を処方してくれたのです。

それなのに、本人はこれを飲むと眠いしダルいしで何もできなくなる、と飲みません。

そういうことならと、先生は軽い安定剤と自律神経を整える薬と眠れないときのために睡眠薬を処方した。それが今日だったんですね。

なるほど、こうやって人は飲む薬が増えて行くのかと納得したのですが、この人は他の薬も飲んでいるのに、こんなに増えて本人はちゃんと飲めるのかなと不安になりました。

一方で、同じような年齢の親戚で血圧もかなり高く、いつも咳き込んでいて足も痛いといっているのに、まったく薬を飲んでいない人もいます。

この人は子供の頃に飲んだ薬の副作用である障害が残ったので、それをきっかけに薬は絶対に飲まない、と常日頃からいっています。