今までITのお話ばかりでしたので、ちょっと話題を変えて地元の話をしてみたいと思います。
ASKさんと弊社の事務所のある、福岡市の西の方の話です。
この地区は、地下鉄七隈線が開通したり、九州大学が移転したり、オシャレなカフェやサンセットライブで人気の糸島があったりと、今でこそ少しずつ脚光を浴びてきましたが、私が子供の頃は、原っぱと田んぼばかりの田舎でした。
福岡で昔から栄えていたのは、三井三池炭鉱で有名な大牟田(熊本県との県境)を結ぶ西鉄電車沿線や、JR新幹線が通る東の方です。
西の方は、海側に西南学院大学や修猷館高校、山側に福岡大学というように、学校くらいしか有名なところはなかったように思います。
バブルの頃から、今の「福岡ヤフオク!ドーム」より西の海岸側が再開発されて、少しずつ発展していった感じです。
昔は何もなかったと言いましたが、遥か昔、魏志倭人伝まで遡ると、その記述の中で最初に九州に上陸した場所、伊都国がありました。現在の糸島ですね。
地下鉄七隈線の終点から山側にしばらく行くと、国内最古の王墓といわれる有名な吉武高木遺跡があります。祭祀が行われていたらしいとても大きな建物もあったようです。
遥か昔、西の方は都会だったんですね。
個人的に、地域の移り変わりに興味があり、そこに住む人々の心に思いを馳せたりします。
私は生まれたときから福岡市の西の方で、成人を迎えても大規模な開発などありませんでしたから、永遠に発展から取り残された地域なんだろうなと思っていました。
炭鉱とか、鉄道とか、大きな施設の移転とか、何がきっかけで大きな変化が始まるか分からないものです。
今の福岡市の西の方の子供達は、取り残された地域だとは感じないんじゃないかと思います。