私は俗に言う新人類世代です。
検索してみると、新人類世代でも初期、中期、末期に分類する見方もあるようですね。
それで行くと、私は「中期」にあたり、社会人になって程なくしてバブルが崩壊した、という世代だそうです。
私が高校生のときにYMOを初めとするテクノミュージックが流行って、シンセサイザーが脚光を浴び始めました。
大学生になると、MSXという規格のパソコンが発表されて、YAMAHAからシンセサイザーの音が出たり作曲ができたりするソフトが発売されたので、私もアルバイトしたお金をつぎ込んで購入し、夢中になりました。
しばらくして、バンドをやっていた仲間からあるアルバイトを紹介されたのですが、それが当時学生に人気だったNEC PC-8801や富士通FM-7というパソコンのゲーム用に音を作るという仕事だったんですね。
たまたま、私がMSXで楽器の音色を作っていた音源チップと、それらのパソコンの音源チップがほとんど同じだったんです。
今思い出しても、そんな音源チップ用の音色を作って喜んでいた人間は、自分の周りにはいませんでした。
そのアルバイトをきっかけに、その会社に就職して、今の仕事に繋がっているわけです。
同じ新人類世代でも、少しずれた「前期」や「後期」であれば、このようなことにはならなかったと思います。
新しい機材が発売されるとか、都合よくアルバイトの募集があるというのは時代のタイミングですし、アルバイトばかりして機材を買うとか、授業にも行かずに音色作りに没頭するというのは大学生だからできたのだと思います(本当はよくないことですね)。
生まれた年代と職業の関係は不思議なものだと思います。