高齢者サークルの連絡網についてよくご相談を受けます

「楽々談話室」のように、ITが苦手な方用のアプリをご紹介する機会があるとたまに聞かれるのが、「必ず全員とやり取りできる連絡網として何を使えばいいか」というご質問です。

先日のメディアドライブさんの展示会でも聞かれました。

今回は高齢者の方の集まりで連絡係をされている方のようでした。

携帯電話もスマートフォンも持っているメンバーはいるが全員ではない。パソコンのメールも同様です。

では固定電話ならば必ず繋がるかといえば、いつも出られる状態の方たちばかりではないでしょうし、耳の遠い方もいらっしゃるかもしれません。

スマートフォンを持っていない人に無料で配るという案もあるでしょうが、コストの問題をクリアできたとしても、操作に対する拒否反応は簡単にはクリアできないと思います。

今はやりのIoTでいえば、簡単な文字表示とON/OFFボタンだけのインターネット接続可能な端末を作ってはどうか、という案も出ますね。「お花見に来ますか?」のメッセージに「はい」、「いいえ」ボタンで答えられるような。

Raspberry Piのようなシングルボードコンピュータも、どんどん安いものが出てきていますし、ハードだけならば数百円で収まるかもしれません。

とはいえ、スマホやパソコンなどかなり高い割合で所有していそうな団塊の世代の方も、2025年には後期高齢者になります。

それでも先ほどの端末を作ってプログラムを動かす必要性があるか、というところで話が終わってしまいます。

考えてみれば、固定電話の始まりは1800年代の終わりですし、IoTなんてつい最近。今はとても多くの通信手段があります。

新しい時代に移行しようとしている過渡期なんですね。