先日より「プロ野球戦力外通告 クビを宣告された男達」という番組を見て思ったことをお話しています。
ドラフトで指名されたり、プロでレギュラーだったりした人は、地元では飛び抜けた存在だったのだろうと思います。
地元を離れて高校の強豪校に進んだとしても、やはりそれは変わらなかったんじゃないでしょうか。
そういう人はやっぱり上の世界、プロの世界にいつも目が向いているように思います。
大リーグに挑戦することになった大谷翔平選手とか、日本ハムに入団した清宮幸太郎選手とか、特別な才能を持った若い選手を見ていると、そう感じてしまいます。
人に与えられた時間は平等です。
例えば私などは、地元の環境の中で、社会人に近い年齢まで「自分は彼より野球が上手い」とか「彼には敵わない」とか一喜一憂して、興味がフットサルに移ったりするわけです。
一方で野球の才能がある人は、その同じ時間を同世代どうし共通の目標を持った環境の中で、上の世界に目を向けた生活が続くのだと思います。
そのような生活を何年も続けるうちに、両者の生き方はまったく違ってしまって、日常のちょっとした判断でも大きく変わってしまうんじゃないでしょうか。
私は前者であって、番組で紹介されていた方たちは後者です。
そんな私が、もし会社からリストラされるようなことがあったら(戦力外通告ですね)、当然ショックなのは違いないでしょうが、時間が経てば「そうなるのも仕方がないか」という考えに至るんじゃないかと思います。
今までに、「練習しても上手くならないから才能ないな」とか、「あっちの方が面白そうだからやめた」、みたいな経験をたくさんしてきていますから。
一方で、番組で紹介されていた方たちは、そのような経験をすることはあまりなかったんじゃないかと思います。
そのような方が戦力外を通告されるのですから、私にはどのような感情を持たれるのか想像できません。
少なくとも番組の中で表情を見たり発言を聞いたりするくらいでは、ご本人の本心は分かりません。
私以外の方も同じようなことを感じているので、このような番組があるのかなと思っています。