ライプニッツの作った二進法が易経と関係していたことに驚きました

昨日はコンピューターの黎明期のことを調べていたら、二進法を確立したのはライプニッツだということを知ったところまでお話しました。

それだけならば普通の豆知識として終わっていたでしょうが、彼は中国にも興味を持っていたらしく、何とイエズス会宣教師から易経の六十四卦を配列した先天図をもらい、そこに二進法の計算術があることを見出したとか。

それはすごい。

以前ブログで、二進数の計算機であるパソコンが、多くのものを生み出し世の中を変えて行く様は、まるで錬金術のようだと書きました。

易経と二進法の話を知って、そうイメージしたのもあながち突拍子もないことではなかったな、と思いました。

易は陰(--)と陽(-)の符号が六本重なって、一つの卦(か)を構成します。

ある卦は全部陽だったり、全部陰だったり、三本続けて陰で残りが陽だったりと、全部で64種類の卦で成り立っています。

その一つ一つが異なる世界を持っているんですね。

そして一つの卦の一本一本を爻(こう)と呼び、人の身分を表します。

一番下が平民、二番目が身分の低い官吏、というように上に行くほど身分が高くなり、五番目が最も身分の高い王様、一番上が位のない賢者、というように説明される場合が多いです。

易占いをすると、六十四卦のうちの一つの卦と、その卦の中の一つの爻が出ます。

それが占った結果になるのです。

私が易経は面白いと思った理由は、それぞれの卦と爻の説明がされているんですが、占った結果はそれを自分なりに解釈できることなんですね。

占う人によって解釈が大きく変わってくると聞きます。