易とコンピューター

易も干支も学ぶためのプログラムを置いているWebサイトはあまりなさそうです

以前ブログに書きましたが、易経の本に、易を学ぶには実際に易占をしてみるのが効果的と書いてあったので、硬貨を使って「今日はどのような日になるでしょうか」と占っています。

確かに解説を読んで一日を迎えるので、学ぶにはいい方法だと思います。

ただ外出したときに硬貨を使うのは、硬貨を持ち合わせていなかったり場所を取ったりするので、簡易的なプログラムが置いてあるWebサイトを探しているのですが、それらしいところが見つかりません。

本格的な易占いのWebサイトやアプリはたくさん見つかります。

そりゃそうですよね。

ほとんどの人は占いに興味があるわけで、易を学ぶために卦と爻を表示するだけのプログラムなんて、自分で作ればいいという話なのだと思います。

同じことは、陰陽五行や干支にも当てはまりそうです。

今日の干支や、ある日の年と月と日の干支などを調べたいと思っても、それだけを表示してくれるプログラムは僅かしかありません。

四柱推命や算命学のWebサイトやアプリは多いのですが。

こちらの方も自分で作るとすればどうやるんだろう、と思ってちょっと調べてみました。

年と日は六十種類の干支をただ回せばよさそうですが、月の干支は規則性があるようです。

易経、潜在意識、コンピューターとライプニッツが結び付きました

先日、ライプニッツが中国に興味を持っていて、易経の先天図の中に自ら編み出した二進法の計算術があるのを見出した、という話に驚いたことを書きました。

実はあのあとで、フランクリン・パーキンズ著「知の教科書 ライプニッツ」(講談社選書メチエ)という本を注文してしまいました。

私は易経にもコンピューターにも興味を持っているのですが、二つの間には特に共通性を感じていませんでした。

ですので、なぜ興味を持つのかについては別個に理由を考えていました。

しかし、ライプニッツはコンピューターの計算方法である二進法を作った人なので、その人の考えていることを知れば、何らかの共通性を見出せるのではないかと期待したんですね。

まだ読み始めて数十ページ。今読んでいる章は、神の存在証明の議論が続きます。

哲学書「弁神論」を中心とした解説で、かなり難しいので理解するには時間がかかりそうです。

今日書きたかったのはそれとは別のことで、「第四章 理性的精神」にある節「1 微小表象と意識のレベル」の「微小表象」。

のちの時代に無意識と呼ばれることになる概念らしいです。

これにも驚きました。

易の卦や爻をコンピューターに当てはめることができるかもしれません

易占いは易経がベースになっているのですが、占っている方は易経を自分なりに解釈しているようです。

ですので易者さんの人生経験や想像力によって、同じ占い結果でも違う解釈が生まれてくると思いますし、そこに易の面白さがあるように感じます。

一方、易とは全く関係のないように見えるパソコンですが、私はその面白さについて、使う人によってできることが異なるところ、そして使う人の知識や能力によってできることが格段に増えるところにあると感じていました。

その面白さを上手く表現できなかったので、以前パソコンは錬金術のようだと書いたりもしました。

しかし先日、二進法を確立したライプニッツが易経に関心を持っていて、易経の六十四卦を配列した先天図から二進法の計算術があることを見いだしたという事実を知って、自分にとっての易とパソコンの面白さが似ていることに気付いたわけです。

そうなると、パソコンに易のフォーマットを当てはめてみたくなります。

一つの卦に対応するのは一つのソフトウェアでしょうか。

そして使う人は爻ですね。

例えばソフトウェアがExcelだとすれば、一爻目(初爻)にあたる人は初級者でしょうか。

基本的な計算の練習をしたり、顧客リストのようなリストだけを作ったり。

ライプニッツの作った二進法が易経と関係していたことに驚きました

昨日はコンピューターの黎明期のことを調べていたら、二進法を確立したのはライプニッツだということを知ったところまでお話しました。

それだけならば普通の豆知識として終わっていたでしょうが、彼は中国にも興味を持っていたらしく、何とイエズス会宣教師から易経の六十四卦を配列した先天図をもらい、そこに二進法の計算術があることを見出したとか。

それはすごい。

以前ブログで、二進数の計算機であるパソコンが、多くのものを生み出し世の中を変えて行く様は、まるで錬金術のようだと書きました。

易経と二進法の話を知って、そうイメージしたのもあながち突拍子もないことではなかったな、と思いました。

易は陰(--)と陽(-)の符号が六本重なって、一つの卦(か)を構成します。

ある卦は全部陽だったり、全部陰だったり、三本続けて陰で残りが陽だったりと、全部で64種類の卦で成り立っています。

その一つ一つが異なる世界を持っているんですね。

そして一つの卦の一本一本を爻(こう)と呼び、人の身分を表します。

一番下が平民、二番目が身分の低い官吏、というように上に行くほど身分が高くなり、五番目が最も身分の高い王様、一番上が位のない賢者、というように説明される場合が多いです。

心の増幅装置としてのコンピューターという言葉に目が留まりました

ハワード・ラインゴールド著「新・思考のための道具」(パーソナルメディア)という本があることを知りました。

「人間の知性の増幅のための概念的枠組み」という論文を発表し、パソコンのマウスを開発したダグラス・エンゲルバートという人のことや、アラン・ケイの描く「心の増幅装置(Mind Amplifier)」としてのコンピューターのことが書いてあるそうです。

「心の増幅装置」っていいですね。

私は潜在意識などに興味があるので、ついこの言葉に目が留まりました。

以前も、自分にとって興味を持っていろいろ試したくなるのは、潜在意識もパソコンも同じだということを書きました。

この本には文字通り思考を補助して問題を解決し・・・と説明が続くようですが、Mind Amplifierという単語には、個人的にコンピューターが潜在意識に直接関与するようなイメージを感じてうれしくなってしまいます。

パソコン初心者の方は、基本的な操作を覚えたら、次にWordやExcelのような有名なソフトを使って練習することになるのだと思います。

ですのでその段階の方は、パソコンは帳簿をつけるためのものとか、年賀状を書くためのものとか、用途が決まっているのではないでしょうか。