当時、邦楽より洋楽の方が大人びて聴こえていたのは当たり前でした

昨日はポール・サイモンの公演活動引退の話から始めて、テレビで昔から今に至るアイドルを振り返る番組をやっていたことや、洋楽はアルバム一枚を通して芸術性の高いコンセプトを持っていることに驚いた話などを書きました。

もちろん国内と欧米のマーケットは違うので比べることなどできません。

ただ先日のエルトン・ジョンもそうですが、「引退」という言葉が気になって年齢を調べてみるとどちらも70代。

中学生の私にとって、国内のヒット曲より総じて大人びて聴こえたのは当たり前だったと思います。

昨日名前を挙げた郷ひろみさんも山口百恵さんも、私と10歳も離れていません。

私が中学生のときにアイドルだった方たちは、当分引退する年齢ではないのでしょう。

しかしそれをいうと、クラシック畑の人たちは洋楽のアーティストより更に年上の印象があります。

私は大学生の頃、ほとんどクラシック音楽を聴くようになっていましたが、当時ブームだったのはマーラーで、中でも注目されていた若手指揮者はクラウディオ・アバドでした。

小澤征爾さんもそうでしたが、若手といわれていても私とは30歳前後離れていたんですね。

その頃巨匠といわれていたのは、ヘルベルト・フォン・カラヤンやレナード・バーンスタイン。

この方たちになると、もう50歳前後離れています。

活動期間が長い印象のあるクラシック音楽の人たちの中でも、指揮者は特に長いです。

ポピュラー音楽とは演奏形態も生活環境も全然違うでしょうが、指揮者が引退するというのはあまり聞いたことがありません。どうなのでしょうね。

たまたま洋楽アーティストとアイドルのことを同時に考えていたら、音楽ジャンルの年齢の話になってしまいました。