17世紀は神と科学が共存していた時代だと思います

ライプニッツを読むようになって17世紀にとても興味を持ち始めています。

この時代は、16世紀の終わりのガリレオから、17世紀に入ってデカルト、ニュートンなどが出て、機械論的自然観という近代の自然科学に繋がる思想を展開しました。

ライプニッツにも多くの実績があり、ニュートンと同時期に微分積分を確立したり、パスカルの発明した機械式計算機をさらに発展させた計算機を作成したりしています。

私がライプニッツに興味を持つきっかけとなった、コンピューターの基礎である二進法を確立したのも彼です。

その一方で、現実の世界は神が造ることのできた世界の中で最善のものであるという「最善説」を始め、さまざまな場面で神が語られます。

さらに、錬金術協会に参加するほど錬金術に興味を持っていたことなど、非常に論理的な思考と今でいうスピリチュアルな分野への関心が共存していることに、とても面白いなと思っていました。

しかしそれをいえば、ニュートンになるとオカルトを研究していたようで、特に錬金術の研究は有名のようです。

多分この時代の人は、神と科学が共存していたんだと思います。

この前の世紀、16世紀はマゼランが世界一周をして地球が丸いことが証明されたり、コペルニクスが「地動説」を唱えたりして、科学的な考え方が普及し始めたんですよね。

この後の世紀、18世紀はイギリスで産業革命が始まり、ワットの蒸気機関などを経て近代の機械文明に繋がります。

タイムマシンで蒸気機関車が走り始めた時代に行って、21世紀は蒸気ではない動力源でもっと速い汽車が走っているよ、と説明すれば「そうかもしれないな」と納得してもらえるかもしれませんが、17世紀の人に同じことをいっても理解してもらえないんじゃないでしょうか。