宗教と科学が対立したものではないことが理解できそうです

昨日は、自然科学の分野に大きな功績を残したニュートンやライプニッツが錬金術にも興味を持っていたことから、「多分この時代の人は、神と科学が共存していたんだと思います」なんてことを、したり顔で書きました。

しかし、今日そのようなことについて書かれた本がないか探してみたら、たくさんありました。昔からよく知られたことなのでしょう。恥ずかしい・・・。

忙しいのに、お手軽なところで文庫と新書を一冊ずつ買ってしまいました。ちょっと読みかじってそのあと積読になりそうです。

文庫の方は、私の大好きな数学者でエッセイスト、森毅さんの「魔術から数学へ」(講談社学術文庫)。

新書の方は、芥川賞作家で宗教にも造詣が深い三田誠広さんの「ダ・ヴィンチの謎 ニュートンの奇跡」(祥伝社新書)。

そのうちこのブログで書くことがあるかもしれません。

読者のレビューを拝見しましたが、宗教と科学との密接な関係に驚かれている方もいらっしゃいます。

そもそも17世紀に興味を持ったのは、なぜあれほど論理的な思考を持つライプニッツが、多くの場面で当然のごとく神の影響を説いているのか、その時代背景を知りたかったんですね。

たまたま三田誠広さんのホームページを見つけて、前述の本の再校チェック日の日記を拝見しました。以下抜粋です。

「ダ・ヴィンチやニュートンが神秘主義者であり、科学の進歩は神秘主義と不可分であったことを読者に伝えたい。このことで、宗教と科学を対立したものと考え、宗教の時代が終わっていまは科学万能の時代であるという通俗的な世界観をひっくりかえしたい。本当に対立しているのは宗教と科学ではなく、神秘的な神の領域と通俗的で凡庸な領域なのだ。」

面白そう!

昨日までの私の興味は、歴史に名を残す科学者でさえ神秘的なものに興味を示してしまう、人間の心の不思議にありました。

これらの本を読んで、考え方を少し修正する必要があるかもしれません。