外山滋比古さんの「読書が役立つのは30代まで」というご指摘に耳が痛いです

ここ数日、ダ・ヴィンチ、ニュートン、ライプニッツのような自然科学の礎を築いた人たちと宗教との関係が書かれた本を読んで、記事にしていました。

このような関係に興味を持ったのは、ライプニッツを読むようになったのがきっかけですが、特に三田誠広さんの本には多くの思想や団体が登場して、ますます興味が増しました。

しかし当事者たちがこのような思想や団体に関わっていたのは、純粋に科学原理を追求する目的のためであって、オカルティックなものを信奉したということではなさそうです。

本に紹介されているいくつかの思想をたどって行けば、私が興味を持っている東洋の思想に繋がるようなので、面白いと思ったんですね。

以前、ライプニッツのモナド論と華厳経の関連性を指摘した論文のことを書きましたが、その例でいえば新プラトン主義の哲学者プロティノスを介して、華厳経とライプニッツが繋がっている、というようなことです。

何だか興味の赴くままに本を探して買っていたらきりがないな・・・と思ってインターネットを見ていたら、PRESIDENT Onlineに外山滋比古さんの「94歳が断言"読書が役立つのは30代まで"」というコラムがありました。

外山さんといえは「思考の整理学」(ちくま文庫)。私もずいぶん前に読みました。

コラムにはこの本について、20代の学生向けの本と書かれています。そしてコラムタイトルにあるように、本の知識が役立つのは30代までだ、と。

以下、抜粋です。

「他の人が知らないことを知っていたりすると、優越感を持ったりするでしょう。本好きな人は知識があることで人間的にどんどんダメになっていく。40歳を過ぎたら本に頼らず、自分で考える。生き方のヒントを本から得て、他人のマネをしてみても、それは他人の人生の亜流にすぎません。つまり、人生の後半戦の勉強は、若いときとはまったく違うのです。」

ああ、これは何も考えずにただ本を読んでいる私のことです。