福岡や佐賀は昔からアジアと深い関係があって、有田焼のような有名な窯元や博多名物の明太子など、大陸をルーツとするものはまわりにたくさんあります。
中国や韓国の影響はとても大きいと思うのですが、国際色豊かという感覚はありません。
福岡の人の性格が「あけっぴろげ」といわれているのは、昔からアジアの人を受け入れるのが当たり前だったので、最初から国際色豊かだという状況に気付いていないだけなのかもしれません。
これが長崎まで行くと、大浦天主堂のようなキリシタンの方たちの教会や、新地中華街のような異国情緒溢れる地域に変わります。
福岡にも大友宗麟や黒田如水のようなキリシタン大名がいたのですが、そのような名残のある地域は思い付きません。
そういえば数年前に知ったのですが、私が小学校の頃、毎年遠足で登っていた油山観音の正覚寺を開いた清賀上人という方は、何とインドのお坊さんだそうです。
異国に触れる機会はあったのでしょうが、やはり長崎の出島のような西洋との窓口のような施設がなければ、異国色の強い文化は定着しないのかもしれません。
しかし現代であれば、観光で世界に知られるようになるというのはあると思います。
京都なんて明治維新で開国した頃から有名だったようですし、北海道のニセコなんて外国人の方が多くて外国のようになっているらしいですね。
九州には先ほど挙げた長崎をはじめ、大分の湯布院、JR九州のななつ星を利用した旅など、人気スポットはいろいろあるので、福岡は九州をめぐる拠点として、外国の方を呼び込んで行けばいいのではないでしょうか。