ウンベルト・エーコの「完全言語の探求」(平凡社ライブラリー)を半分以上読み進んでいて、とても面白いので小説も読んでみようと思い立ちました。
ウンベルト・エーコといえば、ショーンコネリー主演の映画の原作「薔薇の名前」という小説が有名で、いつか読んでみたいと思っていたものです。
最近ライプニッツに注目するようになって、本人以上に彼の周辺、カバラやライムンドゥス・ルルスといったことに興味を持つようになりました。
以前、Amazonで「完全言語の探求」の目次を見ていたら、ライプニッツを始めとする私の興味のある項目が並んでいたので、つい買ってしまいました。
しかし内容は、「アダムの言語」や「完全言語」というものを追い求める人々の思想史ですので、なかなか仕事をしながら気軽に読み進められる本ではありません。
そこで息抜きに同じ作家の小説でも・・・と思ったんですね。
Amazonなどで「薔薇の名前」を読んだ人のレビューを見てみると、ちょっと内容が難しいという意見がチラホラ。
息抜きに読むという感じではないかもしれません。
そして何より単行本しかなくて、上下刊で計5千円とのこと。ちとお高い。
他の小説はどうかなと調べていると「フーコーの振り子」という小説があり、こちらも内容が難しいという意見もありますが、文庫化されています。
さらに内容がカバラあり、グノーシス主義あり、薔薇十字団ありで、先日読んだ三田誠広さんの「ダ・ヴィンチの謎 ニュートンの奇跡」(祥伝社新書)や森毅さんの「魔術から数学へ」(講談社学術文庫)と通じるところがあります。
興味がわいてきたので、「買おうかな」と思ってよく見たら在庫がありません。
これは今買っておかなければと思って、積読覚悟で中古本を買ってしまいました。