インターネットを見ていたら、ニューズウィーク日本版のWEBサイトで「新しい音楽を楽しめるのは30歳まで?」という記事を見つけました。
これはある音楽配信サービス会社の調査によるものとのこと。以下、その部分の抜粋です。
「フランスに本社を構える音楽ストリーミング配信サービスDeezerが、イギリスのユーザー1000人を対象に行った調査で、人々が新しい音楽を発掘する努力をやめるのは、平均して30歳と6カ月と発表した。」
このような内容の調査は、以前にも何度か聞いたような気がします。
私の場合は今の古楽好きになったのは40代でしたから、調査には当てはまらないような気もしますが、クラシック音楽自体は中学生の頃から好きでしたから、「同じジャンルじゃないか」といわれれば反論できません。
ただ、この調査の指摘する年齢で「新しい音楽を発掘する努力をやめ」たわけではないようにも思います。
精神の病気で音楽を聴く気になれなかった時期もありましたが、30代以降もコンスタントにCDを買ったりCDをレンタルすることは続けていました。
とはいうものの、この記事で指摘されているように、新しい音楽を発掘する意欲が満々だったのは20代前半までのような気がします。
あれほど情熱的だったのは、10代初めに音楽に感動して、その感動をまた味わいたいがためで、当時は貪るように新しい音楽を探していました。
20年近くも新しい音楽を探していれば、自分の好みも分かりますし、だいたいどのような音楽ジャンルがあるのかも、実際に聴かないまでも情報として分かってきます。
そして何より、音楽を聴き始めたころはLP数枚につき数曲は感動していたのに、それが数枚に1曲になり、数十枚に1曲になり・・・と、感動する間隔が年を経るに従って空いてくるんですね。
新しい音楽を発掘する情熱が冷めるのは、このような理由が大きいように思うのですが。