よく歴史や経済は60年周期とか、70年周期で繰り返している、何てことを聞きます。
人間と同じで60歳の還暦で干支が一回りするから、何てことも聞いたことがあります。
日本映画の全盛期は1950年代で、テレビは1950年代の草創期から1970年の全盛期、インターネットは・・・何ていわれると、確かに周期というのはあるのかもしれません。
昨日は、どの時代に生まれたかったかは生きている最中に決められないといいましたが、IT業界に身を置く立場からすれば、インターネットの黎明期に立ち会えたことは、とてもラッキーだったと思っています。
20代の頃はまだパソコン通信の時代で、確か日経のパソコン通信の雑誌があったと記憶しているのですが、パソコンに詳しい友達がそれを購読しながら、「これからは通信の時代だよ!」と主張していたものです。
当時は、モデムがピーガーと鳴りながらデータが送られているのを見て、「そうなかぁ」と疑問でした。
いつまで経っても通信の時代は来ないな、と思っていたところ、Windows 95の発売前後からインターネットが盛り上がりを見せ始めます。
ある時期テレビCMで、菅原文太さんと松方弘樹さんが「インターネットって知ってるか?」、「知ってますよ。」と会話しているのを見て、普及したことを確信しました。
これらは私が30代前半までのできごとです。
先日から話題にしている郡山史郎さんの「45歳を過ぎると、新しい能力はほとんど身につかない。」ではないですが、この年で経験できてよかったと思います。
これが10代、20代で経験した人たちであれば、インターネットはもう空気のように自在に扱える存在なのでしょう。うらやましくもあります。
ただ一方で、最初に挙げた60年周期説があるとすれば、彼らが60代、70代で次世代メディアが普及しているわけで、それはそれで対応するのが大変な気もします。そのとき80代の私は、対応するのをあきらめればいいだけですが。
やはりどの時代に生まれたらいいのか、簡単に決められるものではありませんね。