私がゲーム業界で働いていた最後の頃は、周りのスタッフは若い人ばかりでした。
そのときはまだ携帯電話の時代だったんですが、あるゲームのマスターアップに向けてデバッグ作業をしているときのことです。
若い人がデバッグをしながら、片手に携帯を持って、チャットかメールか分からないのですが、知人と絶えずやり取りしているんですね。
それが早いのなんのって、親指が機関銃のように動くんです。
目線もゲーム機のデバッグ作業に向いてはいるのですが、一瞬携帯の画面を見ては「ピピピッ」っと指を動かして送信している。私がパソコンで文章を打つより早いのでは・・・。
二十歳ぐらいの子にとっては、気に入りさえすれば、与えられた電子機器の制限なんて関係ないんだな、と感心した覚えがあります。
その携帯電話も今はスマートフォンになりました。
若い人たちが一日中触っているならば、私がスマホに感じている制限なんて、軽々と飛び越えているんじゃないかと思います。
先日も、Androidのアプリが使えるならChromebookもいいね、という若い人が書いているブログを読みました。
その人にとっては、パソコンを買うときに「WordやExcelが使えるか?」という条件は無いようです。
もちろん、そのような考えだけでは、現在の会社の業務をこなす際に困ることもあるでしょうが、そのような制限も、時間が経てばいつの間にか解消されているだろうと思います。
少なくとも、前回書いたような、パソコンは「使いやすくて簡単なもの」に変わると想像するのは、私を含めたシニア世代の考え方なんだろうなと思っています。