暇を持て余すことを経験していない世代はどのような世界を作っていくのでしょうか

今日、打ち合わせが終わって自宅に帰ってくる途中、小学校2、3年生くらいの子が歩きスマホのようなことをしていました。

こんな子供が歩きスマホ?と思ったのですが、よく見るとゲーム機のようです。ネットを見ながら想像するに、たぶんニンテンドー3DSだと思います。

それだけだと驚かないのですが、その子のすぐ近くで同じくらいの年の子が、自転車に跨がって同じニンテンドー3DSに熱中していたんですね。

自宅の近くに小学校があるので、この子たちは下校中か家に帰って遊びに行こうとしていたのか。

とにかくすごく普及しているんだろうな、ということは分かりました。

私がこの子達の頃はやる遊びは決まっていて、三角ベースボール、河原で戦争ごっこ、こま回しのようなことをやるか、駄菓子屋に行って時間をつぶすか、くらいしかありませんでした。

いつも暇を持て余していたように思います。

小学生の頃だけじゃないですね。中学のときも高校のときも暇な時間はたくさんありました。

部活をやっていたり塾に行っていたりはするのですが、そうではない時間にやることがないんですね。

お金があれば街に出て映画を見たりして時間をつぶせるんでしょうが、お金はありません。

よく「暇だ」とか「何か面白いことないかな」という言葉を、口にしたり思ったりしていました。

携帯ゲーム機やスマートフォンがあれば暇を持て余すなんてないでしょうから、今の子供たちは、一生このような言葉を口にすることはないのかもしれません。

中世ヨーロッパのスコラ哲学のスコラはギリシア語で「暇」という意味のようですし、暇な時間が創造力を高めるなんてことも聞きます。私は子供の頃からスマホなどに触れることが、違う創造性を育むようにも思っていますが。

暇を持て余すことをあまり経験していない世代が、どのような世界を作って行くのか、ちょっと興味を持っています。