20年ほど前、私がパニック障害になった当時、今のようにメンタルに注意を払うような雰囲気はありませんでした。
独立してから、知人のデザイン事務所に席を借りていたのですが、そこに出入りしていた業者さんに私の症状を話したら、彼も働きすぎておかしくなったときのことを話してくれました。
自転車に乗っていたら、自分ではペダルを漕いでいるつもりなんだけど、どっちが上か下か分からなくなって、気がついたら転倒していたそうです。自律神経がやられていたんでしょうね。
私が会社員だった頃、定期的にまとまった期間休む同僚がいたのですが、あとから聞いた話では、その人もメンタルの病気だったそうです。気がやさしくて、とてもまじめな人でした。
当時は今のように、メンタルについての情報が豊富ではなかったので、無理を続けているとどうなるかという情報など、ほとんどの人は持っていなかったと思います。
自分の場合も、パニック障害になる前は、ずっと体がだるくて微熱が続いたり、寝ているときに体をかきむしっていたり、寝ているときに動悸がして脂汗をかくなど、いろいろと思い当たることがあったのですが、大丈夫大丈夫と言い聞かせて放っておきました。
会社員の頃は、ディレクターとしてゲームのタイトルを複数抱えていて、期限までにマスターが入れられるか、入れられないときはどうするか、そればかり考えていました。
今思えば、軽いうつ状態のときもあったように思います。
当時、「ここたまサポートひろば」があって、自分の症状を伝えたならば、的確なアドバイスをもらえたと思います。
パニック障害になってしまったら、私の場合は外出ができなくなったりして、その後の生活が大変だったので、そうなる前に、日頃からリスク管理をすることは大事だと思っています。