夕食のとき、NHKのテレビ番組「チコちゃんに叱られる」を見ることがあるのですが、私の親がチコちゃんについて、あれはどうやっているの?といつも聞いてきます。
私は毎回、コンピュータで絵を動かしているというような説明をしているのですが、当たり前ですが納得がいかないような表情をします。
私も具体的にどうやって動かしているか分からないのですが、じゃあその仕組みを知りたいかといえば特に知りたいとは思いません。
なので親が毎回不思議がるのを見て、それが不思議だと思ってしまいます。
もう亡くなったのですが、私の祖母も以前大仏さんが笑うCMのCGを見て、大仏さんが笑っているよ、と驚いたような可笑しいような反応をしていました。
そういう意味では、CGという存在を知らない人にとっては、なぜ絵が人間のようにリアルに動いているのか本当に不思議なのだと思います。
私も初めてパソコンに触ったときは、なぜこの機械で絵が動いたりするのか不思議でしたし、インターネットに触ったときも、なぜ地球の裏側にいる個人とやり取りできるのか不思議でした。
今までなかった技術が急に目の前に現れると、不思議に感じるのはどの世代でも同じだと思います。
さらにいえば、物心付いていたときに既に身の回りにあった技術については、その限りではないんだろうなとも思います。
テレビ放送が始まった頃、人が動いている映像を見て、この小さな箱の中に人が入っているのではないかと考える人もいたと聞いたことがあります。
これから先は、ホログラムに映る人やロボットと普通に生活する世代も出てくるわけで、おじいさんはなぜ不思議がっているの?と不思議がられるときが来そうです。