昨日は、若い頃と違って季節の変わり目に体が対応できなくなったというお話から、自分が高齢者になることで、自分の体験を高齢者向けアプリの仕様作りに反映できるというお話までしました。
一方で、高齢者になってアプリ開発に携わっていられるのかという不安もあります。
そんなことを考えながらインターネットを見ていたら、檜山敦さんという方の「超高齢社会2.0」(平凡社新書)という本を見つけ、早速Kindle版を購入しました。
まだ前半のICTに取り組み始めているシニアの方々の話題までしか読んでいませんが、書評を見ると、シニアの方々がフルタイムで働くのではなく、それぞれの断片的な労働時間をICTを使ってうまく組み合わせる「モザイク型就労」というものを提案されているのだとか。
それはいいですね。
親や親戚など近しい人を見ればわかるのですが、高齢になればなるほど、体力にしろ集中力にしろ衰えてくるのは仕方のないことです。
私は今まで、自分が高齢になって就業するとして、仕事内容については自分のできることをするにしても、仕事時間については体力や集中力の衰えから人に迷惑をかけるのではないかと考えていました。
しかしこの「モザイク型就労」という仕組みを利用できれば、その不安もなくなります。
もちろんそのインフラ作りが今後の課題になるのでしょうが、この著者のような専門家の方々が、これからの高齢者の労働環境作りに取り組んでいらっしゃることが分かっただけでもとても心強く感じました。